金木犀記念日

このところ、街を歩いていると、どこからともなく「金木犀」の甘い香りが漂ってきます。
まず、香りに気がつき、辺りを見渡して、黄色い小さな花がいっぱいに咲いている姿を探します。

「あっ!金木犀香ってるね!」
そう言葉にする人はみんな、優しい面持ちで辺りを見回しているように感じられます。
一年にたった一度、金色の星のような花を咲かせる金木犀。
普段は目立たないのに、この時期だけはみんなの注目を一身に集める「金木犀」の花に、
私は、一際強い思い入れがあります。


なぜなら…
「金木犀」の花の香りが漂って来ると、
今から5年前の10月5日に亡くなられた“緒形拳さん”のことを、改めてしみじみと思い出すからです。
勿論、大好きな緒形さんのことを忘れることは一日たりともありません。
でも、「金木犀」の香りを感じると、あの日の朝、突然飛び込んできた訃報のショックと、
その後の私のことを案じてくれたたくさんの友人の存在を思い出さずにはいられなくなります。


今年も、また、10月5日を前に、「金木犀」の香りが漂い始めました。
それでも、私にとっての「金木犀記念日」は、やはり10月5日。
淋しく、悲しく、切ないけれど、人の温かさを感じられる、「金木犀記念日」です。

画像
画像


今でも、「緒形拳さん」が大好きです。
役者として、人として敬愛してやまない方です。

青く澄んだ空を見上げると、緒形さんの笑顔がいつもそこにあって。
本当に、また新しいドラマか何かで、ひょっこりとあの笑顔を見せて下さるような気がします。
先日訪れた、北海道富良野の「風のガーデン」でも、確かに緒形さんの笑顔と温かい声が聴こえたような気がしました。

まさに、緒形さんが遺された、
「死ぬということは、人の心の中に生きるということ。
自分の中に、逝った人々を生かし続けること。」
という言葉の通り、緒形さんは、緒形さんのことを大好きだった私たちの心の中で、永遠に生き続けていらっしゃるのだと確信しています。
そして、そんな風に緒形さんのことを想う時…
私自身、いつの日か緒形さんに再会できた時に恥ずかしくないように、懸命に前を向いてしっかりと生きていたいと思うのです。


「金木犀」の優しい香りと懐かしい数々の思い出に包まれて、
緒形さんと、緒形さんの縁に導かれて出会えた全ての方に感謝しつつ。
合掌。








読んで頂き有り難うございます!
人気blogランキングへ


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス